米ゲルの作り方と活用法

米ゲルの作り方と活用法 ダイエット

みなさん、お米は好きですか?
私? もちろん大好きです♪♪
白米、玄米を問わず、お米を食べると落ち着きますよね。

そんなおなじみのお米に、意外にも新たな可能性がドカーンと開けているというので、調べてみました。


米ゲルの作り方と活用法

こんな人向け 食べたいもの食べてダイエットできる方法ないかなぁ?
伝えたいこと 米ゲルは、そんなダイエッターの甘えた夢を叶える食材になるかも知れません。

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米ゲルとは?

その可能性というのは「米ゲル」。
名前がちょっとアレですが(笑)、すんごい食材! って話題になっています。
NHKでも取り上げたので、知っている方もいらっしゃるでしょう。

知らない方もご安心ください。
実は私も知りませんでした(笑)
それで調べてみたのです。

実際、驚き! すごかった!

米ゲルというのは、米でできたゲル。
ゲル状の米、と言ってもいいのでしょうか?

え?「そもそもゲルって何?」ですって?

・・・ですよね。

ゲルっていうのは、ゼリーや寒天みたいな、個体だけどプルプル柔らかい物。
豆腐なんかもゲルの一種なんだと思います。

で、一般的には飼料用に使われているお米をこのゲル状にすると、いろいろと驚きの性能が発見された、というのです。

米ゲルの驚きの性能

いろんなものの代わりにできる

米ゲルをどうやって作るかは後で書きますが、特徴はまずこれ。

硬さや食感が自由自在!

プルプルしたゲル状と言っても、そのプルプル具合を硬軟自在に調整可能。
シュークリームのシュー生地もクリームも、両方とも米ゲルで代用できる。お米でできたシュークリームができる、というわけです。

そんな具合ですから、パンや麺、お餅などにすることも当然可能。
加えて、卵や油脂の代わりに使う事だってできる。

・・・わかります? これって、ダイエットしてる人にとってはすごいことですよね。

油脂の代わりに使うことができる

低カロリーのお菓子も作れる、ってことです!

小麦や卵の代わりにできますので、アレルギーを持っている人にも朗報と言えます。

驚きの日持ち期間

もう一つの驚愕性能は、日持ちがするということ。
時間がたっても質感が変わりにくいんだそうです。

ほかにも、
・米粉で作ったパンに比べて、固くなりにくい。
・米ゲル製のシュークリームの皮は、2年以上たっても劣化が無くカビも生えなかった。
なんていう情報もありました。

後者は保存料も添加していなかったというから凄い。

米ゲルの誕生秘話

さて、この米ゲル。
農研機構・食品総合研究所というところで開発されたそうですが、その誕生は偶然だったと言います。

研究所の若い研究員が、お粥をもっと柔らかくしようとフードプロセッサーにかけた。
ところがお粥は柔らかくなるどころか、逆に固まってしまった。
思うようにいかずに気力が失せたのか、そのまま片付けずに放置。
何日か後で別の研究員がその固いお粥を発見。日にちがたっているにもかかわらず痛みが無く、何やらいろいろに応用できそうなゲルだった、という流れ。

米ゲルの作り方

上の流れは偶然でしたが、これをきちんと形にしたのが米ゲルの作り方。

使うのは、冒頭でも書きましたが、一般には家畜の餌として使われている「高アミロース米」というお米です。

お米の主な成分はデンプンですよね。
このデンプン、アミロースとアミロペクチンというものでできています。
で、このアミロースの比率が高いお米が高アミロース米。

何のこっちゃ、という気もしますが、食べてわかる違いという意味では、粘りが少ないということらしい。
モチモチふんわり、ではなくてパサパサ系なんですね、きっと。
品種としてはモミロマン、夢十色、北瑞穂、越のかおり、などというものがある。

この高アミロース米を炊飯し、糊状にして、高速せん断撹拌するとゲル状になる。
「ダイレクトGel転換」というそうです。
なんか凄そうな名前ですな。
米粉みたいな、粉にはしないというところも注目点。
加工が楽ということですね。

ゲル化してしまえば、水分量、温度調整で、軟らかいほうはクリーム状からゼリー状、固い方ではゴムボールくらいまでに加工できる。

米ゲルのメリットまとめ

すでにメリットをいろいろ挙げていますが、まとめてみます。

製造が簡単
ダイレクトGel転換のプロセスはさっき書いたとおり。
製粉も不要です。

時間経過による劣化が少ない

原価が安い
減量の高アミロース米は炊飯向きではなく、主に飼料用として知られている。

ほぼ無味、無臭

用途拡大
いろんなものの代用に使えます。
卵や油を使わないお菓子など、低カロリー食品への道も開ける♪♪

ちなみに、FOOMA JAPAN 2013(国際食品工業展2013)で、アカデミックプラザ賞、グランプリ(最優秀賞)を受賞したそうです。

米ゲルのデメリット

なぜ痛みにくいのかは、わかっていないそうです。
どうしてゲル状になるのかも、私が調べた限りでですが、ちょっとはっきりしなかったです。

あと、名前があんまよくないような・・・(笑)

米ゲルの動画

実際どんなものなのか、プルプル具合をご覧ください。

【展示会】米ゲル

口コミ

put(ぷっと)の感想

米ゲル、いかがでしたか?

お米好きの私はもちもち・フワフワなご飯がいいかな、なんでゲル化するの? と一瞬思いましたが、そういう次元の話ではないということがわかりました。

食べ物ではありませんが、かつて化学繊維がさまざまな繊維に置き換わったときや、プラスチックがいろんな素材の代替になったような例を、私は思い浮かべてしまいました。
なにしろ、シュークリームがまるごと、この米ゲルでできるんですからね。
ティラミスや、ほかのケーキも可能だそうです。
どれほどの可能性をもっているか、はかり知れません。

おいしい上カルビだ、と思って食べてたらお米でできてたとか、いいネタ使ってるなと感心したらお米製のトロだったとか、そんな時代が来るのでしょうか?
お豆腐でいろいろ工夫していた昔の修行僧に教えてあげたいです。

参考リンク

驚きの食感!米原料の新規ゲル状食品素材の製造法を開発 | プレスリリース・広報
ポイント 高アミロース米を原料として、やわらかいゼリー状から高弾性のゴム状まで多...

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